リチウム系バッテリーのバランス充電とは

バランス充電とはセル単位でバッテリーの電圧を監視し充電完了電圧を超えないように各セルの電圧を揃える充電方法で単セル充電とも言えます。リチウム系のバッテリーは電圧に対して敏感で許容電圧を超えると損傷する可能性が大きいためミドルクラス以上の充電器にはバランス機能が搭載されています。

・AL106B+では3パターンのバランス充電が可能でバランススピードも3段階に変更が可能なため、様々なパターンで最適なバランス充電が出来ます。

・一部のバッテリーは内部で並列接続されているものがあり、並列部分については物理的にバランスを取ることは不可能ですが、AL106B+では充電完了近くになると徐々に電流を落とし微弱電流に切り替えて充電しますので比較的安全に充電が出来ます。

・バランス充電のパターンはバランスしてから通常充電を開始するパターン、通常充電完了近くでバランスを取るパターン、充電開始直後からバランス充電するパターンがあります。AL106B+では「完了近くでバランス」と「最初からバランス」の2パターンを持っています。また、充電器によってはバランス充電という名称でもバランスを取るのに放電をするタイプがありますが、AL106B+は充電する必要のないセルに対して充電を行わない方法ですので本来のバランス充電を行います。これは放電してしまうタイプと比較して比較的短時間でバランス充電が出来ることを意味します。


バランスパターン(メインメニューのsettings -> Li Balance にて設定)
<CV phaseバランス充電 >--Settingsで設定可能
工場出荷時に選択されている充電方法でデフォルトパターンとなります。

1.設定された電流で通常充電を開始します。
2.どれか1セルが充電完了電圧に達すると安全のために充電電流を落としバランス充電に切り換ります。
3.バランス充電中は充電完了電圧に達したセルには充電せずバランスが取られるまで充電を続けます。
4.全セルに流す電流がバランススピードで設定された値になると充電を完了します。

お勧め!
通常は充電電流値が急激に下がった時点で満充電に近い状態になっています。その時点で充電をストップさせると充電時間を減らすことが出来ます。
<alwaysバランス充電 >--Settingsで設定可能

1.設定された電流で充電を開始しますが、最初からバランサーが稼動していて電圧の高いセルに対して時々充電キャンセルを行いつつ充電していきます。
2.どれか1セルが充電完了電圧に達すると安全のために充電電流を落としバランス充電に切り換ります。
3.バランス充電中は充電完了電圧に達したセルには充電せずバランスが取られるまで充電を続けます。
4.全セルに流す電流がバランススピードで設定された値になると充電を完了します。

お勧め!
バランスが取りきれずタイムオーバーしてしまう場合や、過酷な使用でバランスが崩れた場合に使用します。
準備中
<storage voltageバランス充電 >--Settingsで設定可能

準備中

バランススピード(メインメニューのsettings -> Bal.Speed にて設定)
・Fast(ハイスピード) 
バランス充電中に充電電流が設定電流の1/5になるか、充電完了電圧(パック電圧)+0.2Vになると充電完了とします。

・Normal(通常) 
バランス充電中に充電電流が設定電流の1/10になるか、充電完了電圧(パック電圧)+0.2Vになると充電完了とします。

・Slow(ギリギリまで充電) 
バランス充電中に充電電流が設定電流の1/40になるか、充電完了電圧(パック電圧)+0.2Vになると充電完了とします。
 

注:
大幅にバランスが崩れてしまったバッテリーは充電が完了する前にセーフティタイマーが働きエラーになる場合があります。この場合はセーフティタイマーの設定を変える方法もありますが、万が一の事故などを未然に防ぐためにお勧め出来ません。alwaysバランス充電に切り替えて何度か充電を試みることでバランスがとれます。但し損傷セルが混じっている場合は危険ですので充電せず破棄して下さい。

お勧め充電方法
1.<CV phaseバランス充電 ><Bal.Speed Normal>に設定します(工場出荷状態ですので、変更していない方はそのままでOKです。
2.リポは1C(当社製品の場合)、リフェは5C(当社製品の場合)の電流でバランス充電を開始します。
3.充電中は充電電流が表示されていますので時々確認して下さい。また、充電中にIncボタンを押すと各セルの電圧とバランス状態(充電キャンセル中のセルが点滅します)が表示されますので確認して下さい(Enterきーを押すかしばらくすると充電画面に戻ります)。
4.充電電流が大幅に減ったらStopキーで充電をストップします。
5.使います

注:10回に1回程度は充電完了までバランス充電をしてバランスが崩れるのを防いで下さい。
このページのQ&A
Q:1Cとか5Cってなあに?
A:ニッカドやニッケル水素バッテリーはバッテリーの種類によって充電時に流せる限界の電流値が決まっていますが、リチウム系バッテリーはバッテリーの種類と「バッテリー容量」によって充電時に流せる限界の電流値が決まっています。単純に何アンペアで充電とか表記出来ないのです。
流せる限界の電流値 = 何C X 容量となります。
従ってリポ(1C充電)で2000mAhのバッテリーは・・・1 x 2000 = 2000mA -> 2Aとなりますし、
リフェ(5C充電)で3200mAhのバッテリーは・・・5 x 3200 = 16000mA -> 16Aとなります。
Q:リチウム系の充電メニューに通常充電(CHARGE)や高速充電(FAST CHARGE)があるのに、なぜ毎回バランス充電を勧めるの?バランス充電は充電時間がかかるのに・・・
A:通常や高速充電時はたとえバランスポートにコネクタを接続していても各セルの電圧は監視していません。パック全体の電圧のみを監視していますので万が一損傷セルなどが混じっている場合は破損・発火などの危険が伴います。常にセルの状態を管理しバランスをとっているプロフェッショナルなユーザー様向けと言えます。上記の「お勧め充電方法」で充電すればバランス充電の時間を短縮出来ますし、各セルを監視していますので安心なのです。